ルワンダ大使館とシネマアフリカ主催の「映画が伝えるルワンダ虐殺」が開催中です。
初日である昨日の上映作品は、『ルワンダの涙』。
日本で2007年に上映された映画で、1994年のジェノサイド発生当時に実際にルワンダに滞在していたボランティアの青年と牧師、国連、牧師の学校に逃げてきたルワンダの人々の物語。
現代は『Shooting Dogs』。
攻撃をしてこない犬を、衛生管理というこちら側の都合で撃ち殺すのか。つまりは、反撃をしてこないツチ族を、ツチ族という理由だけで虐殺するのか、という意味がこめられた原題ではないかと思います。
フツ族の攻撃を目の当たりにしながら、何もできないふがいなさ。
やれと言われたからやる。考えることを諦めてしまうむなしさ。
人間て、とても弱い。やるせない。
青年がボランティアにやってきた動機が、私が協力隊に応募した動機と重なって、なんともいえない気持ちになりつつも、「自分がこの場にいたらどうする?」と、答えのない問題を自分にずっと問い続けながら観てました。
ハッピーになれる映画ではありません。
むしろ、涙もでないくらいに恐怖と憤りを感じる映画ですが、海外(特に開発途上国)で生活する人の心構えとして、一度観てみるのもいいかもしれません。